悲しみの知らせは突然に。
2019年6月30日付でロングライフデザインを提唱する場「D&DEPARTMENT SHIZUOKA by TAITA」(以下d静岡)が閉店することを知った。
2008年よりフランチャイズ2号店としてオープン。富士山の眺望と田んぼに囲まれた静岡らしい素敵な場所だった。
いてもたってもいられなかったので、店内の様子を目に焼き付けようと車を走らせた。
D&DEPARTMENTってどんな店?
2000年に東京・奥沢でデザイン活動家ナガオカケンメイ氏がデザイナー視点でつくった消費だけでない長く続くよいデザイン(ロングライフデザイン)をテーマにモノ・コトを集めたデザイン道の駅的なコンセプトショップ。
現在直営店である東京、富山、京都に加え、パートナーショップの北海道、山梨、静岡、鹿児島、沖縄、埼玉に加えて中国など海外にも数店舗展開中だ。
D&DEPARTMENT SHIZUOKA by TAITAの外観
SHOP入口
ほぼ全品セールで40%だった。(一部例外あり)
返品・交換は不可。カード使用可。
ダイニング入口
ダイニングロゴと富士山のイラストと共に感謝の気持ちが。
D&DEPARTMENT SHIZUOKA DININGの様子
開店と同時だったが、かなりの人数が並んでていて、またたく間に満席。
椅子はカリモク60チェアとマルニ60のソファの2種類。
ここはやはりカリモクで。
静岡ごはん
メニューは毎月変わる。1,650円(税込)
<今回のメニュー>
主 菜:ふじのくに いきいき鳥のバンバンジー
副菜1:清水 有度那茄子の揚げ浸し
副菜2:橋本屋 厚揚げのしょうが焼き
汁 物: 橋本屋 豆腐と油揚げのお味噌汁
山と海に囲まれた静岡には新鮮で豊かな食材が揃っている。
スタッフが生産者との繋がりを活かし、四季折々の食材を集め、様々な調理方法で「静岡の正しい食」の想いがこめた定食だ。
右上の人形はレシートの代わり。食後、これをレジに持って行き会計を済ませる。
D&DEPARTMENT SHIZUOKAのショップの様子 [1F編]
食事を終え、ショップを徘徊。各カテゴリーに分かれたラインナップだ。
静岡のロングライフデザインコーナー
他にもタミヤのTシャツやサイトーウッドのゴミ箱などがあった。
OLYMPUSのフィルムカメラ
ときどきフィルムカメラのワークショップも開いていた。
D&DEPARTMENTデザインの靴箱
ロゴは箔押しされている。埼玉の工場でつくられている。
型紙 + 色紙の構造なのでかなり頑丈。
奥は静岡のイベントのチラシコーナー。
D&DEPARTMENTデザインの洋服コーナー
奥には47都道府県で保管されている生地見本を再利用してつくったオリジナルのバッグ「BAG FROM LIFE STOCK」が並べられていた。
ランドリー関係のコーナー
これらの商品はスタッフが実際に数カ月使用して使い心地がよかったものだけを厳選している。
デザイン性の高いデッドストックを集めたコーナー
USEDといえどもピカピカに磨かれている。
食器やカトラリーコーナー
47都道府県でつくられ、長く使える良いデザインのものばかり。
いずれも日本を代表するデザイナーによるものだ。
フライターグコーナー
トラックの幌布をリサイクルした「フライターグ」のコーナーも。
「d design travel」コーナー
47都道府県の各県の特徴を約2カ月間暮らし、本当に感動したものをデザイン視点でまとめた書籍「d design travel」コーナー。[観光・飲食・買物・喫茶・宿泊・人物]の6つのカテゴリーに分けて「dマークレビュー」として掲載。現在、31県が制作されている。
2階へ続く階段
D&DEPARTMENT SHIZUOKAのショップの様子 [2F編]
階段を上がると踊り場にロングライフデザインの展示。
静岡・遠州綿紬コーナー
江戸時代中期に良質な綿の産地として栄えた静岡県遠州地方。絹を身につける事ができない庶民が綿でファッションを楽しみ産まれた模様の数々。
展示は2019年5月30日から6月21日まで。
様々なデザインのテーブルや椅子が並ぶ。
D&DEPARTMENT SHIZUOKAのショップの様子 [おまけ]
ロングライフデザインで構成されたトイレ。
D&DEPARTMENT SHIZUOKA by TAITAのインフォーメーション
住 所 静岡県静岡市駿河区高松1-24-10
電 話 054-238-6678
営業時間 ショップ:11:30〜19:30
ダイニング:11:30〜22:00(21:00 L.O.)
定休日 火、水曜日(祝日の場合は変更あり)
※2019年6月30日にて閉店 ※2019年6月現在 個人の感想
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