10月25・26の両日、東京・両国で「整理収納フェスティバル 2019」が開かれた。
毎年開かれていて、2019年のテーマは「つかめ! ワタシノシゴト」。
どんなイベントだったのかを見てまわった範囲(10月25日のみ参加)での様子をレポート。
整理収納フェスティバルってどんなイベント?
特定非営利活動法人ハウスキーピング協会が主催する年1回の整理収納に関するイベント。
全国から整理収納に関するセミナーやモノ・コトを紹介する年1回のイベントだ。
今回は企業ブース出展は13社。整理収納アドバイザーたちによって創世された団体の出展は19団体。
昨年2018年の様子はこちら
整理収納フェスティバル2019の概要
日 程:2019年10月25日(金) / 10月26日(土)
時 間:初日 10:00~17:00 / 2日目 10:00~17:00 ※ブースにより開催時間は異なる
場 所:東京・両国「国際ファッションセンター」
参加費:1,000円(税込 ※10月20日までの事前申込割引) / 1,500円(税込 当日受付)
整理収納フェスティバル2019の会場の様子 企業ブース編
整理収納に関する企業19社による企画展示。ペーパーレス推進や、工夫された収納家具、器具などがあった。
主に気になったものピックアップ。
参加企業
日本写真遺産 / アース製薬 / ㈱イシカワ / エレクター㈱ / CAINZ /
カウネット / Scansnap / brother / ブランディア / 平安伸銅工業㈱ /
MIYANARI / Like – it / RoomClip
日本写真遺産
朝日新聞社と写真整理協会「写真整理アドバイザー」によるサービス。
「写真はしまいこまず、見て楽しむもの」をモットーに古い写真をただデータ化をしておしまいではなく、その後の活用法を提案していた。
生まれた歴史を1冊にまとめられた見本アルバム。
昔を振り返り今を感じて未来につなげるデザイン。
高齢者をはじめ全世代が簡単に操作できるデジタル写真管理機「おもいでばこ / バッファロー社」も展示。
CAINZ
オリジナルブランドの展開を展示。
シンプルスタイルなプロダクトデザインが特徴。いくつか気に入ったアイテムがあったので近々でかけるつもり。
グッドデザイン賞多数受賞しながら、思った以上に安価なのは嬉しいところ。
アース製薬
整理収納と切って離せない家事「そうじ」。時短になる工夫や楽にできる方法が提案されていた。
Scansnap
アナログ写真や書類をデジタル保存して、書類整理の悩みを解決。
デジタル整理セミナーを行っていて、紙によるファイリングとデジタルによるファイリングのそれぞれの利点を説明していた。
HEIAN SHINDO
特別な技術や道具がなくても、誰でも安全に簡単に利用できる暮らしづくりのパーツブランド。
新しい形のつっぱり棒の使い方と合わせてLABLICO(ラブリコ)の展示。
もうつっぱり棒じゃない感じ。ほんとスゴイ。
ROOMCLIP
暮らしのシーンを投稿するSNSとして2012年にスタート。
あまり人に見せることのない自宅の生活をさらすことでインテリア好きから熱を帯び、今では360万枚超の写真が集まる日本最大級の住まいと暮らしのSNSメディアとなった。
会員が撮影したそれぞれの生活に合わせたインテリアの写真をSNSアプリの紹介とそれをまとめた書籍の紹介。
ちなみにここの管理人の写真も掲載されている。
書籍展示コーナー
ブックコンシェルジュによるアドバイザー目線のPOPがズラリ。
立ち読みも可能で実物を手に取りながら中身を確認できた。
現場で購入できなかったのは残念。
※一部にぎわいマルシェでも販売していたので中身を確認してから購入できたのは嬉しい。
買ったのは↓の本。オススメ。
■イラストと合わせて各パートに大事なことが箇条書きされているので頭に入りやすい。
■介護経験から書かれてるのでリアルな状況説明が盛りだくさん。
■片付け始め〜看取りまで状況に合わせてセンテンスが4つに分かれているので読み返しが楽にできる。
整理収納フェスティバル2019の会場の様子 にぎわいマルシェ編
■アドバイザー・マルシェ
アドバイザーによる整理収納に関する19の企画を展示。
体験コーナーやグッズ販売もあり。
個人的には「整理収納・防災・防犯かるた」がヒット。
整理収納のみならず防災・防犯の基礎知識をかるた通じて学べるキットだ。
買おうとしたが、すでに売り切れていた。
ネットでも販売していたので、後日購入した。
■ シンプルスタイル大賞2019 投票コーナー
「整理」の考え方が活かされたスマートな暮らしをサポートするモノ・コトを表彰する制度。
::::: シンプルスタイル大賞2019の金賞作品:::::
プロダクト部門:コーティングもできる洗浄剤「サニーシールド / H&J」をはじめ、サービス・空間部門、
コンテンツ部門が発表された。
コンペティション2019・特別再演
展示ブースと合わせてコンペティションが開かれていた。いくつか参加したのでその様子をまとめてみた。
「整理収納アドバイザー地域団体がVision / Missionを実現するプロセスと可能性」
プロフェッショナル部門 準グランプリ受賞 / Link-しが 香田 雅子さん・星田 千津子さん
土地のほぼ大半を琵琶湖で占められている滋賀県。琵琶湖の水質を守るため県民のエコ意識は高い。
地域住民・行政と連携して年数回、きものを含んだ服の交換会や小学5年生に向けた整理整頓プロジェクト / モノの循環プロジェクトをスライドを交えて紹介していた。
「整理収納の価値と連携における成功要因」
プロフェッショナル部門 グランプリ受賞 / 小林 秀樹さん
粗大ゴミを集客の入口に不動産残置整理・遺品整理を行う会社の代表。
ほとんどが捨てられてしまうことに疑問を持ち、外部の整理収納アドバイザーと連携したビジネス「アンカーズ」を立ち上げる。
お互いの強みを活かしたウィンウィンの関係を創りあげた。
アドバイザーワークスタイルCM
整理収納アドバイザーの仕事とは? 現場 / 講師 / 本・コラムの執筆などの働き方、資格取得後の多様な働き方を映像とミニインタビューによる紹介。
それぞれの悩みやその解決方法を共有していた。
トークセッション「企業が見据える整理収納ビジネスの明日」
各会社の代表が自ら整理収納アドバイザー資格を有し、整理収納をそれぞれのビジネスに取り入れている3人が更なる可能性や課題を語っていただいた。
モデレーター
松本 和也さん(㈱青二プロダクション所属 元NHKアナウンサー)
パネリスト
竹内 香予子さん(平安伸銅工業㈱ 代表取締役)
小林 秀樹さん(㈱環境管理センター 代表取締役)
平松 善久さん(㈱平善 代表取締役)
整理収納フェスティバル2019のまとめ
1日しか参加できなかったので駆け足で見てまわった。
見に行くようになってから3回目となったが、年々整理収納に関する企業の捉え方がかわってきているのを感じる。
整理収納をすることによって各家庭・個人の時間的 / 経済的 / 精神的と、得られるものが多くなるので一時のブームだけに留まらずに社会に浸透していって欲しいと感じた。
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